おはようございます😊久しぶりに本で見つけたお話しシリーズです。
一人の男が森の中を歩いていると、怪我をしているキツネを見つけた。狩人たちに追いかけられ、必死で逃げているうちに、足の骨でも折ったのだろう。木の下に倒れているキツネは飢えて死にかけていた。
するとそこにハイイログマが現れた。クマは殺した動物を口にくわえて、引きずっていた。クマはキツネには目もくれない様子だった。餌食になった動物を食べて、その場を去るとき、動物の死骸の一部をキツネのそばに残していった。
翌日、男はまた森の中を歩いた。この日もクマはキツネのそばに餌を残していった。そして、三日目も同じことが起きた。男はこれまで見たことに思いをめぐらせた。
「もし神が傷ついた一匹のキツネのことを心にかけておられるなら、私のこともお忘れにならないだろう。このキツネのように神の愛を信頼し続けよう。」
男は森の片隅にひざまずいて祈った。「父なる神よ、何が起ころうと、あなたを信頼し続けることを、この傷ついたキツネが教えてくれました。私もあなたに心からおすがりします。」
男はそこに身を横たえ、神が何かをしてくださるのを待つことにした。
1日が経過。何も起こらなかった。男はお腹がすいてやりきれなくなった。二日目が経過。何も起こらなかった。そして三日目が経過。やはり何も起こらなかった。男は腹を立てた。
「神よ、あなたはあのキツネを私より愛していらっしゃるのですか?私があなたを信頼しているのに、あなたは私を省みてくださらない。なぜ、私に食べ物をくださらないんですか?」
男は森を出て、町に戻った。通りを歩いていると、お腹をすかせている貧しい子供に会った。これを見た男は、神をののしった。「神よ、ひどいではありませんか?なぜ、あなたはこのあわれな子供に何もなさらないのですか?」
「私は何かをしたのだよ。」神様の声が聞こえてきた。
「私はあなたを人間として創造した。だが、私はあなたに失望している。あなたはあのクマを見習うこともできたのに、あのキツネのようであり続けようとしている。」
神様はいるかどうか私にはわかりませんが、見方一つで捉え方は変わりますね😊
乗り越えられるよ。この危機も😄
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