お金より影響力、そういう時代になっているという話。。。

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画像はイメージです。 お金
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こんばんは。

また岡田さんネタなんですが、1995年に岡田さんが書いた”僕たちの洗脳社会”という本の内容についてのお話を聞きました。
この本、驚いたことに表紙の絵は有名になる前の村上隆さんが描いていると言う。。。
まぁ、表紙は関係ないんですが、単純にすごいと思っただけです。

1995年の段階で岡田さんが予想していた評価経済。
ちょっと小難しい話ですが面白いので読んでください。。。どういう話かというと、

その昔、農業中心であった時代の社会では親は無条件で尊敬されていた。なぜなら、子供を育てる以外にも親は仕事の仕方を子供に伝えることも親の務めであったんです。
すると、子供からすると親は親以外にも師匠でもある訳です。ですから、無条件に尊敬の対象となるのです。

その後、農業中心から産業中心の社会に変遷していく中で、教育の場が家庭から学校へ移ります。

一九世紀のイギリスの社会学者、アンドリュー・ウールは次のように述べています。
「いったん成長期を過ぎてしまったら、農民の子でも職人の子でも、優秀な工場労働者に仕立てるのは不可能である。若者を、あらかじめ産業制度用に育てられれば、あとの仕込の手間が大幅に省ける。すなわち公共教育こそ、産業社会には不可欠である」 なかなか、今聞くとえ〜?って思ってしまうような内容ですが。。。

これについてトフラーという人が
「工場での労働を想定して、公共教育は基礎的な読み書き算数と歴史を少しづつ教えた。だがこれは、いわば「表のカリキュラム」である。その裏には、はるかに大切な裏のカリキュラムが隠されている。

裏カリキュラムの3つがこれです。
・時間を守ること
・命令に従順なこと
・反復作業を嫌がらないこと

この3つが流れ作業を前提とした工場労働者に求められている資質だ(アルビン・トフラー)

私たちの受けてきた義務教育の裏のカリキュラムがこれなのです。義務教育の目的で最も大切なのは知識の習得ではなく集団生活を学ぶこととはよく言われますが、実は工場で機械的な作業をこなす為の練習なのです。
ベルがなったら着席する、先生がきたら静かにするなどが結果そういうことなのですね。

まぁ、いずれにせよこの頃から尊敬の対象は親ではなく学校の先生に移ることになります。なので、親への無条件の尊敬はこの頃から薄れてくる訳です。(師匠ではなくなるからですね。)
子供の教育を家庭から学校に移すのが義務教育なのです。

イギリスでも産業革命の頃は、親や家庭教師が家庭で教育をしていたのが普通だったそうです。すなわち昼間は仕事の仕方(農業や漁業の)を教えて、夜は家庭で読み聞かせをして教育をする。。。みたいな。。。そこから産業中心の社会で働けるようになるには学校での集団生活を学ぶことが、工場で働ける人になれるショートカットになるので、それを教えてくれる学校の先生はこのタイミングで尊敬されますわな。師匠になる訳ですから。

このように産業社会、工業中心の社会が生まれる訳です。
そしてこの産業社会は貨幣経済ということ、すなわち、お金を持っている人、資産を形成している人がすごい、尊敬の対象や成功者と言われ評価されることになるのです。

そして現在、岡田さんが評価経済社会(本の中では自由洗脳経済社会と言ってるそうです。)と言っている今現在は、貯金や資産の額ではなく、フォロワーの数、自己承認してくれる人の数の多い方、影響力の強い方が評価の対象となってきているということのようです。YouTuberやインフルエンサーがそうですね。
どのようにしてお金儲けをしているのかというのが貨幣経済の中心であるとするならば、評価経済はどのようにして人から注目されるか、人に影響を与えるかが中心ということに変わります。
(ZOZOの前社長前澤さんがお金を配っているのがいい例です。お金という20世紀的通貨を注目や評価という21世紀型の通貨に変換している。ただ、評価をお金に変えるのは換金率がいいけども(西野さん)、前澤さんのようにお金を評価に換金するのは換金率が悪いという風に岡田さんは仰ってました笑)

今は貯金の額よりもフォロワーの数などで評価されたりする時代になってきました。
(何がすごいかというと岡田さんは1995年、まだimode(1999年)などもなかったほんとに原始的なガラケー時代にオンライサロンやインスタ映え、グローバル企業、マッチングアプリ、フェイクニュースなどの出現を予測していたのだからすごいです!)

この評価経済社会ではカリキュラムが前に述べた義務教育の裏カリキュラム(時間を守ること、命令に従順なこと、反復作業を嫌がらないこと)からこう変わるのです。
・約束を守ること
・質問に答えること
・自分や他人に正直であること
(by メルカリ)

そして、この本に書かれていたことを今現在のケーススタディで解説してくれてました。

ここでメルカリが登場しますw

メルカリの偉い人が小学生に道徳を教えるケース

小学校に行って、メルカリの偉い人が“いらないTシャツをメルカリで売りましょう!“とやるわけです。
そして、課題としていらないTシャツだからシミが見つかったんですが、ある女の子が“シミの部分を写真に撮らずに売ったらいいじゃない“言いましたという課題を与えてディスカッションさせたそうです。
すると、小学生の中で行き着いた答えに“そういうのはダメだと思う、正直に伝えて売った方がいいと思う“という結論に達したそうです。
これは道徳ではないですか?正直に生きましょうね。というのを大手IT系と言っていいのかわかりませんがメルカリの偉い人が小学生に道徳を教えている事実は事実です。
国が発行する道徳の教科書より響くということです。

そういう時代になってきたんですね。お金よりも評価が気になる、隠して高く売って悪評を受けるより、正直に言って安くなってもいいねって、ありがとうって言われたいということですね。昔からそういう子供たちもいたのはいたはずですが、社会全体がそういう社会になってきてるんですね。
こういうケーススタディはメルカリでないと教えることができない。すなわち、学校の先生からより評価や注目を集めている人が教育することになってくる。
なので、今度は学校の先生が単純に尊敬されない時代がやってきているということです。先生は大変だ。。。

実はまだ別のケーススタディも話されてたのですが長くなるのでカットしますが、非常に面白い話でした。1月30日に投稿した未来を予測するには?ということに書いてますように、未来を予測するには勉強して視線を高くして過去も学ぶ。そうすることで未来を予測できるというのが非常に納得できる話でした。

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では!

コメント

  1. はじめまして。お金で評価を上げるというのは難しいことですね。勉強になりました。

    • コメントありがとうございます。またちょくちょく覗いてくださいね。よろしくお願い致します!

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